フェラーリらしさ
テスタロッサは、私が子どもの頃あこがれた「フェラーリ512BB(ベルリネッタボクサー)」の後継モデルで、やはりフェラーリらしさを一番醸し出している車ではないかと思います。
そしてなんと言ってもテスタロッサの象徴的なサイドエアインテークや低車高の当時の空力技術を駆使したデザインは素晴らしいの一言。
バブル期のフェラーリの象徴ともいわれ、たくさんの有名人が所有していました。私が大学生の時ですが、当時のCMで印象的だったのはF1レーサーの「ジャン・アレジ」がテスタロッサを運転しながらカーナビを操作する「カロッツェリア」の「サテライトクルージングシステム」です。「星とアクセスする。」というコピーもはやりましたね。
V12
最初は「8気筒でOK!、フェラーリなんだから。」という思いでいたのですが、フェラーリについて知れば知るほど12気筒に傾いていきました。12気筒の車に乗る機会など普通は一生ありません。なので、どうせならフェラーリ伝統のストロングスタイルとでも言うべき「12気筒」のサウンドをBGMに聴きながら走りたいという気持が強くなっていきました。故障・維持・整備など様々な面で8気筒よりリスクが大きいのですが、それを差し引いても12気筒エンジンの魅力の方が勝ってしまいました。
テスタロッサを飼い始めて20年になりますが、今振り返ってみても12気筒にしてよかったという思いが強いですね。8気筒は考えられません。次のフェラーリに乗るとしてもTRや599のような12気筒になると思います。
本 音
フェラーリらしさ+12気筒エンジンならば、断然テスタロッサのマイナーチェンジモデルである「512TR」がほしかったのですが、安くても1000万円以上する
時代だったので、結局最終的には価格が手ごろなテスタロッサに
落ち着きました。今はテスタロッサにしてよかったと思っています。
わざわざ写真を撮りに来る車
生産終了から30年になるというのに、今見ても絵になるし、漂うオーラと存在感は半端ではありません。
高速道路のエリアや道の駅に止めていて、携帯でわざわざ写真を取りに来たり、知らない方が声をかけて来たりするような車はそんなに多くはありません。が、テスタロッサは間違いなくその中の1台だと思います。
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